石の上にも三年ならぬギターの上にも三年。ギター レッスンに通い始めて丸三年が経ち、聴こえてくる音や見える世界がじわじわと広がって、いつしかスケジュール帳の予定も仕事の〆切かギターイベントかってくらいにギターが生活の中心になってきています。
先月の発表会ではソルの「メヌエット ト短調」を弾きました。三年前にはソルの名はおろか音階すら弾けなかったことを思うと、時折まぬけな音を鳴らしつつもこんなせつないメロディを弾けるようになり、三年の月日は決してムダじゃなかったんだと小さな感慨に浸ってます。

夏には名曲「ムーンリバー」と映画フラガールのサントラ「虹を」を母が弾くウクレレとデュオしたり、 20代が中心メンバーの合奏団にも所属し、9月の定期演奏会でドビュッシー「夢」を弾いたり。長い時間かけて仕上げただけに思い出深い曲となりそうです。

先日、ピアニスト辻井伸行氏について書かれた「辻井伸行 奇跡の音色 恩師との12年間」を読んでからというもの「練習しなきゃ」って義務的な感覚が演奏したい!表現したい!って湧き出る感覚に取って代わってるのを実感しており、クラシック音楽を演奏するということの真髄に一歩近づけた気すらしてます。腕を磨くのに早道はなく日々の練習の積み重ねでしかないとは思うけど、この意識の差は侮れないんじゃないかな。

いろんな人の演奏を聴くにつれあれもこれもと弾いてみたい曲は増えるばかり。4年目に突入するギター生活さらに深めていきたいです。