クラシックギターを習い始めて早2年が経とうとしている。
ギターを弾くことがすっかり日常になり、カラフルで手作り感溢れるテキスト3冊もって、週1レッスンに通い、生活に潤いとハリを与えてくれている。この2年間でホールでの発表会にソロで5回、合奏で3回出演。これまでにない、おもしろい経験させてもらってます。

大人になると運動会のような大会もコンテストも誰も用意してくれない。自分が熱くなれる「甲子園」を自分でプロデュースしなければならない、と読んだことがあるけど、ギター発表会はまさに私にとっての甲子園。プロギタリストのコンサートにもよく足を運ぶようになり、いろんな演奏を聴くことで「聴き方」にも変化を感じる近頃。

海外で暮らしているとどうしたってぶつかる言葉の壁、文化の壁。音楽を奏でられると、そんな厚い壁をいとも簡単に飛び越えちゃうのを何度か目にして、そういうのいいな、私も何か奏でられるようになりたいなと思ったのがギターを始めたきっかけ。

旅先のギターを置いてる飲み屋や宿なんかで、さらっと弾けるためにもレパートリを増やしたい!

「幸せな時間を買うことなのよ」
先生のことばに背中を押され、去る6月にはギターを手工製ギターにグレードアップした。
 人生で一番大きい買い物ではないかというくらいの代物だけど、 実にまろやかでマロン味のような音が出る。

楽器を練習する時間って人生でトータルするとバカにならない。
ギター弾いてる時間は、料理と似ていて雑念から解放されるところも好き。

会社員してる時はなかなか練習時間を捻出できず、疲れた体で夜に練習することが多かったけど、今は朝イチの頭が冴えてる時から練習できたり心の余裕度がずいぶん違う。私も(きっと先生も)手応えを感じている。

ようやくトレモロ奏法を習う段階まできて、名曲「アルハンブラの思い出」が視野に入ってきたね、と先生。直近ではクリスマスコンサートでパッヘルベルのカノンを弾く。来年夏には母のウクレレと重奏する計画も控えている。

クラシックギターのある生活、細く長く続けていきたい。

発表会での演奏動画はGUITARにアップしています。