バルセロナの白い家の写真見ながら胸をときめかせてた頃からもう1年。
Airbnbから送られてきた「前回の旅から1年経ってるけど、そろそろ次の旅の計画は?」というプロモーションメールで気づいた。

なんて早いの!と思う一方で、まだ見ぬ街への好奇心だけで胸を膨らませてた1年前と違い、今ではあの「白い家」で暮らす女性がどんな日常を送ってるのかをリアルに想像できるし、ずっとhumanなものになったなとも思う。

「白い家」の家主である彼女とは、Airbnbのホストとゲストという間柄を超えて、とてもあったかい関係を築けた。年齢が近かったりほぼ同じ時期にフリーランスになってたり感性が似てたりで、「素敵」のかたまりのような彼女とクロワッサンやコーヒーやカヴァをいただきながら語らった時間はバルセロナ暮らしでの宝物。

Maia de Pleiades という名でアーティスト活動している彼女にオーダーして絵を描いてもらった。直感(Intuitive Process)で描くのが彼女の流儀。白いキャンバスに私をイメージしながらみっちり2週間かけて描いてくれたこちらの作品、タイトルはずばり「Yukiko」。

大切に日本に持ち帰りIKEAフレームで額装して部屋に飾ってる。異国でこんな絵を描いてもらえる人とつながれたことが、サグラダファミリアを見たこととかよりも自分らしいバルセロナ滞在の糧だと思う。

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以下、なかなか文章にまとめることができなかった帰国後の雑感です。

外国の街、しかも魅力と刺激に事欠かない国際都市バルセロナで過ごしたことは、たった3ヶ月とはいえその後の自分に想定以上のインパクトを残してる。

海外長期滞在からの帰国というシチュエーションは初めてではないし、異文化コミュニケーション学を専攻した大学院でも帰国時の逆カルチャーショックは海外に行った際のカルチャーショックより時に深刻であると学んだものだけど、今回それを身を以て体験した気がしてる。

特に帰国してからの3ヶ月はもんのすごくしんどかった。とはいえ、その渦中にいた時はそうだとはわからず激減する食欲にワタシ大丈夫?と思うだけで(体重もするすると4kgダウン)、「私、しんどかったんだ」と気づけたのはその時期を乗り越えてから。

2つの異なる文化チャネルを調節する期間だったというべきか、いつもの生活空間(comfort zone)を抜け出して体験したこと見たもの聞いたもの話したこと過ごした時間のひとつひとつがじわじわと自分の心をノックして「じゃあそんな体験を経てあなたはどう生きてくの?」と問われてるようで。

Life begins at the end of your comfort zone.

この体験をする前と後では明らかに違う価値観や判断基準が自分の中に育ってる。こんな風に自分が外国人になって価値観がぐわーんと揺さぶられる体験がやっぱり好きなのよね〜。しんどいんだけど、これからもそういう環境に身を置いていきたい。ほどよい加減でね。

今年の夏はなんだかんだと日本での行事ごとが決まってるので、秋ごろに旅立てればなと妄想してる。行き先はその時の風に訊いて。気分は現代版女寅さん!

絵を描いてくれた彼女とランブラス通りに建つ「Hotel1898」の屋上テラスでバルセロナの街並みを見晴らしながら食べた豪華モーニング。
また一緒に行こうねって約束、いつ果たせるだろうか。

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