先週、秋のヨーロッパ旅から帰ってきました。
今回はノルウェー2都市(首都オスロと西岸の街スタヴァンゲル) →  バルセロナ → アムステルダムと、
3週間かけて移動も多めの旅となりました。

昨年はバルセロナというひとつの街でじっくり過ごしながら見たヨーロッパだったけど、今回、他の国や街を訪れてみて、各国に共通するいわゆる「ヨーロッパ的なもの」と国や街によって異なるそれぞれの顔もくっきり見えてきて、ヨーロッパの奥深さを体感できたかんじ。見れば見るほど知れば知るほど、ますますヨーロッパおもしろいなー!ってなってます。

それにしても、ノルウェー人の英語の流暢さには心底驚いた。誰と話しても、バス停で行き方を尋ねた女性もコーヒー屋の兄ちゃんも、ほぼ全員がノルウェー語と英語を自然に切り替えられるレベルで、彼らにとっても英語は外国語なんだってことを忘れそうになるくらい。聞けば、学校で英語を学び始めるのは日本とほぼ同じくらいだけど、小さい頃からアメリカのテレビ番組や映画をたくさん吹き替えなし(ここがミソ!)で見てるからじゃないかって。そ、それだけ??? TOEICや英検の勉強どれだけやったって、あのナチュラルさは得られないと思う。日本の英語教育にもヒントがある気がしました。

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Airbnb、友人宅、デザインホテルと、滞在スタイルもいろいろ変えたので、それぞれのメリット・デメリットもしっかり感じた3週間。ひとの家で過ごすあったかさとわずらわしさとリーゾナブルさ、ホテルで過ごす快適さとかまってくれなさとコスト。過ごし方ひとつで街の見え方も変わってくるからこそ、いつもホテルとかいつもAirbnbではなく、これらを目的にあわせて上手に使い分けることが旅づくりの肝だなあと。

まずオスロではAirbnbにステイ。わたしと同世代の女性が暮らすフラットで、なにかとデザインが効いたフォトジェニックな空間。友だちとの飲みの場やノルウェー人ミュージシャンのライブにも誘ってくれたり、要チェックのコーヒーショップ教えてくれたり、夜は一緒にリビングでワイン飲みながらノルウェーデザインや旅ある生き方について語らったり。関心が似ていて旅もいっぱいしてる彼女とこれからも付き合いが続くと確信できる仲になれたのは今回の大きな収穫。来年春には彼女が日本にやってくるので一緒に国内旅しようと話してる。

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ノルウェー西岸の街スタヴァンゲル(オスロから飛行機で1時間)では、知人である老夫婦宅にステイ。大きな庭つきの一軒家。毎晩、一緒に食卓を囲み、とにかくなによりあったかいおもてなしで迎えてくれ、昔、語学留学でホームステイした時のような感覚だった。

あったかさに加え、スタヴァンゲルでは今まで見たことないレベルの大自然に包まれる時間も過ごしました。→ NORWAY NATURE

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ご近所のポストが一箇所に集められていて。ノルウェーの人は郵便屋さん思い。
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1年ぶりに再訪したバルセロナでは友人夫妻宅にステイさせてもらいながら、昨夏の自分の足跡をたどったり、「お帰り!」と言ってくれる友たちとの再会。夏色一色の思い出とは違って街はすっかり秋模様でしたが。。いつか帰ってきたいと思ってはいたものの、こんなに早くそれが実現してしまうところに、この街の引き寄せ力を感じます。

Hello again, Barcelona! OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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コロンビア人男性&フランス人女性のカップル宅。

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今年もこのお店でイベリコ豚の生ハムをごっそり買ってきたよ。OLYMPUS DIGITAL CAMERA

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最終地点アムステルダムにはさすがに知り合いもいないので、デザインホテルLLOYD HOTELに滞在しながら、トラムや自転車で紅葉深まる街をめぐった。幾人かから素敵よー!と聞いてたアムスの街をこの目でしかと確かめたくて。それはもう、大好きなギター曲「11月のある日」を聴きながら歩いてると涙が出そうになるほど美しかったです。

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そんな3週間の旅だったわけですが、たくさんの「マジ焦った〜」な経験を経て、またひとまわり強くなってしまった気がする今日この頃。20kg超のスーツケース + 日に日に増えていく荷物(コーヒー豆!)を抱えて動きまわった日々だったので、帰国してから、いつも重い重いとぼやいてるハードケース入りギターを背負ってもスカみたいに軽く感じる。旅で心身ともに強くなったらしい。

偶然か必然か、いろんなかたちで新しい出会いが舞い込み、いろんなストーリー聞かせてもらって、一緒に大笑いしたり、そんな感覚もあるのか!と思わされたり。でも正直、旅するってすっごく面倒なことだとも思う。荷物も重たい、ことばも読めない、地理もわからない。。誰に行けと言われたわけでもビジネス用があるわけでもないのに外国の街をひとりさまよってると、自分でも「なにしてんだろ」ってツッコミたくなる時すらある。それでも幸か不幸か、こういう時間を過ごしてこそ精神がヘルシーでいられるんですよね、わたしの場合。

行きの機内で読んだ漫画家ヤマザキマリさんのエッセイ「国境のない生き方: 私をつくった本と旅(小学館新書)」が、この感覚は間違ってないって思わせてくれた。そして、すっかりヤマザキマリさんの大ファンになり、著書を読みあさってる近頃です。

といっても、わたしの旅はかなりゆるいんですけどね。あらかじめ決めるのは大枠だけでガイドブックも買わない(図書館でぱらぱら程度)、旅中の予定はその日起きた時の気分次第。

今回は大好きな旅サイトPETITE PASSPORT のバルセロナ編、アムステルダム編だけはダウンロードして、空港での待ち時間なんかに行きたいところをGoogle Mapにピン付けしまくり、気分にまかせて訪ね歩く。それだけで、期待以上にローカル度も満足度も高い旅になった。

今はそんなインスピレーションいっぱいの旅を終えたところでフル充電状態。やるべきこと、かたちにしたいこと、アイデアはいっぱい。
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