ちょうど3年前に「ポートフォリオを作ってみよう」という3ヶ月の写真教室に通っていたんだけど、その時の先生がいろんな写真教室の生徒さんに声を掛け合同忘年会を開催してくれた。
カメラ女子+退職後に写真始めました系のおじさま合わせて約30人が集まり、写真話しに花を咲かせ、それぞれが写真とどう付き合ってるかなど自己紹介をした。

私は教室に通ったことで、ベリーズで撮るだけ撮ってパソコンで眠らせていた写真を甦らせ、初のポートフォリオをかたちにできたこと、そして半年後の2010年7月に初の写真個展を実現できたこと、あれは自分の写真史上ピークだったんじゃないかなってなことを話した。

すると、「そうそう、私がこれまで教えてきた生徒さんの中で個展やったのは西川さんだけよ」と先生。写真習ってる人がこんなにたくさんいても、そんなもんなんだ。。じゃあ、素人の私がなぜ個展を実現できたのか?私をそこまで突き動かしたものは?

「旅じゃなく暮らしてただけに被写体との距離がすごく近い」
「プロとして作品づくりが目的で撮ってたわけじゃないから、写真がすごく素直」

褒め上手な先生からの評価も「素人なりの強み」にした。タイミング良く、地元のカフェに作品の雰囲気と合う貸しギャラリーを見つけられたことも大きな弾みになった。いろいろ考え過ぎてたら実現できてなかったろうなと思う。だけどそれ以上に、あの経験を伝えたいって思いがあったからこそ突っ走れたのだと、時が経ってこそ思います。
 
会場に使わせてもらったのはこんな南欧風カフェの2Fにあるギャラリー。

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私が一番伝えたかったのは、カリブ海の美しさでも、途上国の貧しさでもなく、ベリーズで暮らす人たちのそのまんまの日常。

膨大な数の写真から展示用作品を選ぶ作業も、「自分が写真展を通して伝えたいこと」が明確になってからはいとも簡単に進んだ。

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6日間の会期中に160名もの方に訪れてもらえ、たくさんのメッセージをいただいたノートは宝物。

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先日、数年ぶりに再会した協力隊時代の男友達も「伝える」ってことをライフワークにしたいと熱く語ってた。そのやり方はいろいろだけど、とにかく伝えていきたいよねって。

自分だからこそできること、自分の使命だと感じられることであれば、大変だとか面倒だとかできない理由を考えるより、どうやったら
できるかしか考えないもんだなと個展を実現できた自分の経験からも実感する。

こんな風に自分を突き動かすものに出会い、実現させていくことこそが、人生の充実につながるんじゃないかな。

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