バルセロナでのコワーキングオフィス生活
フリーランスで実務翻訳業をするようになって2年が経ち、本当に「パソコンとネット環境があれば海外にいても仕事ができるのか」を試してみたくなってバルセロナに3ヶ月滞在した昨年夏。滞在中にメンバーになっていたコワーキングオフィスがどんなだったかを書いておこう。
まず現地入りする前にネットで検索してみたところ、バルセロナにもかなりの数のコワーキングスペースがあることはわかった。クリエイティブな雰囲気が漂うところから味気ないところまでいろいろ。そんななか、サイトの雰囲気から直感的に惹かれた betahaus barcelonaを現地入りしてから下見しに行った。住所はグラシア地区のヴィラフランカ通り。
エントランス。ファンキーです。(上の写真)
オフィス全体(5階建てビル丸ごと)を見せてもらい、25年間廃墟になっていたビルを自分たちでリノベし、中古のソファやテーブルなどを拾い集め、約1年前にオープンした空間だと知った。おもしろい(betahausはベルリンをはじめとしてハンブルク、ソフィア、コペンハーゲン、ウィーンにも展開してる。)
メンバー審査もあるとのことだったけど、国籍・性別・職種の多様性を大事にしたいんだという彼らにとって、日本人、女性、翻訳者であることで難なくパス!その場でメンバーになることが決まった。
メンバーは国際都市バルセロナだけあって、スペイン人に限らずイギリス、イタリア、ドイツ、フランス、ギリシャ、イスラエル、パレスチナ、、、、実に多様な人たちと出会える場。さすがにアジア人は少なくて日本人では私が初メンバーだったみたい。
「This is our big family」をコンセプトにしており、メンバーになると’Welcome Home!’ と迎えてくれる。メンバー同士とても仲が良いし、新しい人も温かく迎え入れてくれる。仕事や生活上のアイデア交換もFacebook上で日々活発におこなわれていて、スキルをもった人たちでコミュニティをつくることの意義が感じられた。
イベントも次々と立ち上がり、ギターライブ、デリバリーランチを一緒に食べる会、パレスチナ料理の宴、プール付き別荘でのBBQ…etc. おかげで一人で乗り込んだスペイン生活がどれだけ温かく濃いものになったことか。
単なるスペース貸しではなく、フリーランスたちが集まることで相乗効果がどんどん生まれるコミュニティがしっかり築かれていて、ほんの一時期だけどその一員になれたことが誇らしく思えるコワーキングスペースでした。
<参考>
betahausを選ぶ10の理由
http://www.betahaus.es/2015/02/24/10-reasons-betahaus-best-coworking-space/