この夏、飲食店でのアルバイトを始めた。思い返せば大学生だった頃にはホテル宴会の配膳、イタリアン、吉兆、コーヒー屋と飲食バイトはそこそこ経験してるけど、実に15年以上ぶりのそれはとても新鮮。

とくにやりたいと思ってたわけでも探してたわけでもない。ある夜、わが家で唯一といってもいいくらい地元で贔屓にしてる中華料理屋でディナーした時のこと。いつもどおり200%満足な料理とさりげない接客で気持ちよくほろ酔いになってお手洗いに立った時、「アルバイト募集」の貼り紙を目にしてなぜだかムショーに呼ばれてる気がしたのがことの始まり。

アルバイト。飲食店。どっちも長らく考えたことすらなかっただけに今の自分の生活と結びつけるのにちょっと時間がかかったけど、日に日にやってみたい気持ちが膨らみ面接に行ったらその場で採用!何かと時間の融通がきくことをありがたく思っていただけたようで。

まさかの中華料理屋。ヌーベルシノワとか洒落感を出してるわけでもない小さなお店でディナータイムのウェイトレス。デスクワークの気分転換にカラダ動かしたかったとはいえピーク時は運動会のように忙しい。久しぶりのウェイトレス自体新鮮だし、私自身ファンだったしっかりとおいしい料理をサーブすることでハッピーになるお客さんを見ることはなかなか気分いい。マニュアルくさくなくて心地いいと感じてた接客をやる側になってみて「だからか!」と気づけることも。

お店の人のどんな対応がうれしいものかって経験値も学生の頃よりはるかに上がってるから(特にスペインでの体験は大きい!)少しでもそのイメージに近づけるよう日々精進中。あの頃よりはるかに本も読んでるから他人が晩餐する風景をたくさん見てるとちょっとしたエッセイ書けそうな気もする。人間観察。コンビニバイト続けながら芥川賞受賞作品を書かれた村田沙耶香さんのように本業の肥やしにできれば最高よね。

会社員辞めてフリーランスになった頃は時間給で働くこともどこかに通うような仕事ももうしたくなーい!とか思ってたけど、肩の力が抜けた(ポジティブな意味で、と思いたい)今はむしろ、パソコン前に腰を据える作業とはカラダも頭の使い方も全く違うアナログな時間を持つことが生活に良いリズムを生んでくれたら万々歳だわなんて思ってる。まかない料理もめっちゃおいしいし。