昨日、クラシックギターの大御所、荘村清志さんのコンサートに行ってきた。
2度目ではあったけど、約4年前に聴いた前回は自分がギターの入り口に立ったところだったから、ふんわり聴いてただけ。今はあの頃よりかは「聴く耳」ができたと思われるので、何度も何倍もうっとりポイントがあり、あっというまの2時間だった。

いちアマチュアギター弾きとして音色や表現といった技術的なことを意識しながらも、プロの淀みない演奏を聴いてると、いつしか記憶の中に眠ってた光景がふと呼び起こされることがある。

昨日はどういうわけか、それがノルウェーの真っ暗闇の中で見た巨大フレスコ画のことだった。

そのフレスコ画を見たのは「エマニュエル・ヴィーゲラン美術館(Emanuel Vigeland Museum)」。日本のガイドブックにはほぼ載ってないスポットなんだけど、現地のフグレンでコーヒーを飲んでたら、「マニアックだけどオススメだよ」って教えてくれた人がいて。しかも日曜の12-16時しかオープンしてないというのにもそそられた。

オスロの中心部から電車で約15分(Slemdal駅)、駅から歩くこと約10分。こんなメルヘン風景が広がってる。

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この煉瓦造りの建物が美術館。窓という窓がふさがれており、エントランスもちっちゃい。
500円ほどの入場料を払い、靴をビニールでカバーし、奥の重厚なドアを開け、腰をかがめて入ると、、、

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真っ暗。みごとに真っ暗。顔と顔がぶつかりそうになってやっと人がいることがわかるくらい。

やがて暗さに目が慣れてくると、床から天井まで広がる壮大なフレスコ画がぼわ〜〜んと浮かび上がってくる。

タイトルは「Vita (Life)」。受胎から死まで人間の一生を描いた作品。大勢の裸の男女がじわ〜〜〜と暗闇で浮かび上がって、少しずつストーリーが見えてくる。それこそがアーティストが意図した見せ方なのだそう。

そもそもはエマニュエル氏が自分の作品展示用にと1926年に建てたこの建物。その後、気が変わって自分の墓にしようと全ての窓をクローズしたところインスピレーションが湧き、室内全体にフレスコ画を描いたのだとか。実際、彼はこの建物内に永眠されてる。

当然、内部の撮影は禁止だったのでお見せできないけど、この暗闇空間でギター演奏した人の動画がYouTubeにあがってた。音響感、神秘感はこんなイメージ。

巨大フレスコ画に包まれたこと誰にも話してない気がするのに、荘村さんのギター聴いてる時に突如思い出すなんて。音楽の不思議。

日曜日にオスロにいるなんてことがあれば、めずらしい体験ができるところです!
Emanuel Vigeland museum
http://www.emanuelvigeland.museum.no