ここ数ヶ月、仕事の幅の広がりみたいなのを体感できてて、仕事でよくドキドキしてるんですが、あたらしく始まった仕事のひとつが THE BIG ISSUE JAPANの翻訳。そう!ホームレスのおっちゃんたちが路上で売ってるあの雑誌。

今回お話をもらうまでも、おっちゃんを見かけたら買ってみたこと何度かあったので、英国で始まったBIG ISSUEの日本版で、買うことがホームレス支援になり、うすっぺらいのに読みごたえある雑誌ってことくらいは知ってたつもり。でも、深く関わることになり、代表・佐野さんの著書などで日本版BIG ISSUEが生まれた経緯やその苦労を知るにつれ、「大阪発の社会派メディア」という点にますます魅力を感じた。

THE BIG ISSUE JAPANの本社は(東京でなく)大阪。2003年に梅田の街から販売がスタートし、その小さな大阪のオフィス発で月2回も発行されてる。

THE BIG ISSUE JAPANは主に、日本編集部の独自取材と海外ストリートペーパー記事の翻訳で構成されており、わたしはその翻訳部分をお手伝いすることになったわけです。

社会的にも意義深い紙媒体に翻訳が掲載されることはとてもうれしい。そしてなにより、翻訳する記事が海外メディアに掲載済みのものだから良質かつ完成度の高い文章。貧困・時事問題からカルチャー系まで、ほんとうに興味深いものばかり。それもそのはず。「ホームレスの人が売るからこそ上質の誌面でなければならない」が元祖・英国ビッグイシュー誌が掲げるコンセプトなのだから。

例えば、、、いわむらかずお氏のイラストが表紙のVol.302では、アフリカ人女性映画監督に光を当てた映画祭についての記事を、ボン・ジョヴィが表紙のVol.304では、「スイスの市民農園」の記事を担当しました。

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東京や大阪の街なかを歩いてると、販売者のおっちゃんってまたいる!くらいに思ってたけど、買いたいと思って意識的に探すとなかなか見つからないもので、友人からも翻訳記事読んでみたいのに生活圏におっちゃんがいないーってよく言われる。

販売員のおっちゃん、現在は全国で120名だそうです。そのほとんどが大阪・東京に集中しているので、めぐり会うのが難しいのもやむをえない。詳しい販売場所はこちら → ビッグイシュー販売場所

そんなわけで、近年はオンライン版「THE BIG ISSUE JAPAN ONLINE」にも力を入れており、BIG ISSUE目線の記事がどしどしアップされてます。

そのなかに「INSPニュースサービス」というカテゴリーがあり、海外ストリートペーパーからの翻訳記事を紹介しているのですが、ここの翻訳編集も担当させていただいてます。これまた、世界のホームレス事情、カルチャー、骨太政治論まで、読んで楽しい訳して楽しいアップされて多くの方に読んでもらえてさらにうれしい日々なのです。

そもそも世界の貧困問題に興味をもって「国際協力」でベリーズ行ったこと。そのベリーズで現地の人から「日本みたいな豊かな国でホームレスがいるのはなぜ?」と聞かれ、まともにこたえられなかったこと。そんな不甲斐なさが潜在意識にあったからか、もう7年ほど前になるけど、大阪のホームレスの街・釜ヶ崎を知ろうって企画に参加し、ホームレスの方から直々にこの街の今についてお話をうかがい、地域のボランティアの方たちにまぎれて炊き出しを手伝わせてもらったこと。そんなわたしの関心ごとを綴ってるこのブログを見て、この仕事をまかせてくれた中学時代の友人と25年ぶりの接触!そして今、「翻訳」を通してストリートペーパー記事を深く読み込む日々になってること。

これまでの関心ごとの点と点がつながっていくような実感さえあるTHE BIG ISSUE JAPANの翻訳仕事。

映画関連のタイムリーな記事も多いので、映画を観たあとに独占インタビューを読むってのもおすすめなBIG ISSUEの使い方です。

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