いま、世界で読まれている105冊 2013<ベリーズ編>
「いま、世界で読まれている105冊 2013 」(テン ブックス)、いよいよ発売となりました。
「世界は広く、その土地で読まれている書物のことなど、私たちは何も知らない」をテーマに、英語からエスペラントまで世界の言語に通じる研究者、翻訳家、ジャーナリストが日本未翻訳のおススメ本を紹介するという日本初の試み。
こちらの書籍に、アメリカとベリーズの2つの作品の推薦文を寄稿させていただきました。
海外文学を研究されてる先生方やあこがれの翻訳家の方々と名前を並べていただき恐縮しきりなのですが。
東北大震災直後の Save Fukushima, Save Our Futureの翻訳プロジェクトに手を挙げたことがきっかけで、SNS経由でお知り合いになれた編集者さん。常々「楽しいことを仕事にしたい」をモットーに本づくりされてる様子をTwitterで拝見していて、今回もこのようなチャレンジングな企画を立ち上げられ、マイナーな国の作品にこそ光をあてたいと声を掛けてくださって。なかなかないお話。これは私の心のふるさとベリーズからも何か紹介したい!
さて、ベリーズの書籍事情。
書評の中にも書かせてもらったことですが、ベリーズにはれっきとした本屋なんてありませんでした。本は雑貨屋やスーパーの片隅にちょこっと置かれてるレベル。しかもその多くは観光ガイド本や実用書。
私が知る中で書籍がいちばん充実していたのは、、サンイグナシオのお店 「Green Dragon」。
こんな風に、日本とは比べようもないほど寂しいベリーズ文学事情ではあるけれど、記憶をたどり、ベリーズ在住の友人に相談し、今回はベリーズの女性ライターたちによる短篇集「Memories Dreams and Nightmares Vol.1&2」 を取り上げました。
字数制限のある書評を書くということ、タイトルを意訳すること、ゲラ チェックのやりとり…etc. はじめてのことばかり。
人脈&SNSパワーを駆使してレアな作品を100点以上集めきった編集者さんのご尽力、本当に素晴らしいと思います。
ネタ集め、膨大なゲラ チェック作業、表紙デザイン決定の過程、一冊の本が世に出るまでの過程もSNS越しに味わわせてもらいました。
60を超える国の文学を紹介しているという点でも前例のない作品。「文学」という切り口でベリーズを取り上げた本はまちがいなく日本初。
ベリーズの友人たちにも知らせようっと。